拒絶されることへの怖れ

自分の中での何がこんなにも怖れを抱かせているのだろう?


やはりそれは幼少期の母親との関係にあったかもしれません。


自分の母親が忙しく、わたしの心が限界になり私が不登校になってしまった時の事です。


学校に行けなくなって、その時の担任が家に訪問してきたりして切羽詰まっていました。
ある晩の事。


わたしは母とそのことについて話し合っていました。
どうしても今までの感情があふれ出てしまい、母の膝枕の上で号泣しながら
「仕事をやめて、家にいてほしい。やめることができないなら、せめてパートにして
わたしが学校から帰るころには家にいてほしい。」
と泣いて訴えたのです。


その時は母も仕事が絶好調で昇給したり、えらい地位についていたり、出張なども多く
頑張っていました。母は子供の頃貧乏だったようで、どうしても自分の力で裕福な生活が
したいと思い仕事を頑張っていたのでしょう。


ですので、私がどんなに号泣して訴えようとも、母は仕事を辞めるという選択をしませんでした。パートに切り替えるという選択もしませんでした。
(その後母の頑張りもあり、父よりも年収があったと思うので、母は母の人生を生き抜いたのだと思いますが)


わたしは、このことが人生で最大の人からの拒絶であったと思います。


人生というのはなにもかも自分の思い通りにはいかないものだとその時に悟りました。
娘が不登校になり、家にいてほしいと懇願しているのに、そうする選択をしないという母の決断もいまでは理解することができます。
しかしその時は、わたしは本当に、この世のすべてのものから拒絶されたのだというくらいに悲しみがひどかったです。


以降、自分の本当の気持ちを人に言ったところで、拒絶されるという最大の苦しみを味わうのが怖くなって、回避依存傾向になってしまいました。


はじめから誰にも期待しなければ自分も傷つくことはない。誰にも近づかなければ自分は一生傷つくことはない。と


そんな感情があったので、一番震える魂に出会い、相手の魂が常に私にはりつき、寄り添って支えてくれている。などという事をその相手に言って拒絶されることを一番恐れていたのだと思います。


ですので、わたし的に相手にどうしてもコンタクトをとることができませんでした。